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There is something I want to talk about 02




「終末、って感じね」


廃墟と化してゆくかつての美しかったエルフの村を見渡しながら、褐色のエルフは何処か楽しそうに呟いた。


「彼らの芸術に闇の光だなんて、皮肉的な作品だと思わない?」

「うーん、よくわかんないっすけど」


ダークエルフの数歩後ろを歩くヒューマンの若い男は、初めて来たエルフの村を興味深そうに見渡していた。


「せっかく綺麗な村だったんでしょうけど、残念っすねー。なんか意味ない感じ」


月はまだ白い。

血の雨の影響により周辺のモンスターが凶暴化しており、そのせいで足止めを食らい村に到着する予定の時刻はとうに過ぎていた。


「シーレンが顔を出す前に済ませてしまいましょう。シオ、空瓶を」

「うっす」


シオと呼ばれた男性はカバンから小さいフラスコ瓶を取り出した。


「コイさん、気をつけてくださいよ、なんか病気とかになっちゃうかも」

「はいはい、大丈夫よ、魔法を使うから」


コイが小さく呪文を唱えると、瓶はふわりと浮き上がり、ゆっくりと下に降りて行く。


「周辺の警戒、よろしくね」

「ばっちこいっす」


シオが背中の弓を得意げに構えるのを確認してから、コイは再び視線を前に向けた。



枯れた世界樹のもとを、赤い水がゆっくりと流れていく。
瓶がその水に満たされていくのを、彼女はゆっくりと見つめていた。


今回二人がこの誰もいない村にわざわざ訪れた理由は、この水のサンプルを確保する為だった。


「終わったわ」

「はーい」


コイは瓶を手にとり、別の呪文を唱える。
その魔法は電流が走ったような激しい音をたて、そのまま消滅してしまった。


「ふうん、光の魔法を拒絶するのね」

「なるほど」

「さすがはシーレン様の涙ね。凄まじいほどの闇が濃縮されているみたい」

「なるほどー」

「あんた聞いてる?」


シオはへらりと笑い、笑顔のままそっと口を開いた。


「コイさん、右の建物の、」

「わかってるわ、最初からずっと見られている」


村に入るときから、何者かがずっと二人を尾行していた。
コイは落ち着いたまま瓶を懐に仕舞い込み、とても小さな声で話す。


「何処かの山賊かと思って放って置こうと思ったけど、それならこんな場所までついてきたりはしないわね」

「どうします?」

「合図したら攻撃して」


そう言うや否や、コイは素早い動きで武器に精霊の力を流し込んだ。


( フェイタルスリープ )


その魔法は的確に謎の人物へと命中する。



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